2017年07月09日

2017年7月9日 技術講座・配役・役割分担

午前中は技術講座。ここ数年、必ず技術講座の最初に教えることは機材の受け渡し方法と運搬方法です。2人で機材を受け渡すとき、相手がきちんと持った状態になってから手を離さないと機材を落とすことになるので「もらいました」と相手が言ってから渡すのが現場では常です。特にプロ用の機材となると数キロあるものもザラな状態。そんな機材を触る前の注意から始まりました。
技術指導の基本は撮影、照明、録音の技術パートの役割を知ってもらうこと。カメラの基本的な使い方としてフードの開け方、バッテリーの入れ方、メディアの入れ方、ホワイトバランス、絞り、フォーカス、NDフィルタ、ゲイン、三脚の水平のとり方などを教わっていきました。同様に録音と照明も。なかなか聞き慣れない単語を短時間で教わったので覚えきれなかったかもしれません。現場に入る前にも何回か技術指導のタイミングがあるので徐々に慣れていきましょう。

午後は役割分担。最初に昨日、脚本組が書いた40ページ近い脚本を通読するところから始めました。今年の作品のタイトルは……まだ、仮題なので公表するのはやめておきましょう。
役割分担は何はなくとも監督がいないと始まらないので、監督ぎめから。手を挙げたのは4人。いずれも脚本組の人でした。今年は人数が多く作品も長いことからクルーを2つに分けて撮影を進めます。よって、監督も2名ずつ。A、B双方のクルーの監督が決まりました。
そして、監督を中心にオーディションへ。自分のクルーが撮影するパートの配役を決めるため、手を挙げていった人を組み合わせを変えながら一部のシーンを演じていってもらいます。演劇部の人もいてオーディションは真剣そのもの。中心となる配役は4名。うち2名は、はまり役と思われる人がいてすんなり決まったものの、残りの2名をどうするか監督内でも割れてしまいました。1名は出席可能日の都合もあり撮影スケジュールに当てはまるかの不安が、そしてもう1名は演出の方向性が一致せず意見が割れたのでした。やむなく再オーディションへ。
正直ここまで来ると演技力と言う問題ではありません。そもそも長年ワークショップを見ていて今年は全体的に演技力が高いと思います。他の配役とのバランスの問題になってきてしまいます。その中で選んでいかなければいけないのは酷な話でもあります。時間オーバーしつつも何とか4名の配役を決め。オーディションは終了。遊びではない、真剣な表情で役と向き合った候補の人たちに拍手を贈りたいと思います。

最後に今年の制作チーム名を決定。こちらも決まったと思ったら商標登録されていたりと紆余曲折ありましたが「Movie Cats」に決まりました。
来週は連続参加者の半分以上が昨年作品の上映のためお休みした中で準備をすすめることになります。
posted by シネマウマJr at 23:59| 日記